加工組合/加工品への取り組みについて

いよいよ2018年に突入しました。郡上カンパニーの募集締め切りまで残り1か月切りました。

来季以降の当農園の方向性も今回の募集でパートナーが来てくれるかどうかで大きく変わるのですが、今のところ来てくれること前提でしか考えていませんので、検討中の人はどうぞこのお正月にじっくり考えて(人によっては家族会議を開いていただいて)良き決断をしていただきたいと思います。

この豪雪地帯の石徹白では冬季は当然ながら農作業ができる時期ではありませんし、かといって遊んで暮らせるほどのものも当然ありません。

こういうところは冬は冬なりの季節仕事があります。以下、思いつくまま上げてみると

  • スキー場
  • 除雪仕事
  • その他

スキー場は一番ポピュラーな冬季のアルバイト先です。石徹白であれば近場のウィングヒルズへ行く人が多いです。近年はスキー場も慢性的な人手不足もあり、近場の石徹白から通ってくれる人は歓迎されるのではないかと思います。

除雪仕事は専門重機の免許や運転技術が必要なので誰でもやれるわけではありませんが、その気になってやればできないことでもない、かな?

その他、というのは石徹白ではほとんどありませんが、この部分をこれから作っていきたいという思いもあって当方も取り組んでいるのが農産加工品作りです。

 

石徹白にはできて20年以上たちますが、市所有の農産加工所があります。

大きな「減圧並行乾燥機」があったり、大きな冷蔵庫と冷凍庫もあったりします。実は僕が石徹白に来た頃はすでにほとんど稼働しておらず、開店休業状態(行政保有だったからそんなことも許されてきたのですが)でいました。それが7年ほど前の当時の自治会長が再建を言い出したのがきっかけで集められた数人の有志で、現在の「石徹白ふるさと食品加工組合」が立ち上げられ(正確には再建させられ)現在に至っています。

当初より稼働できるのは農閑期の11月から3月まで。それはやはりそこにかかわれる人材がなかなかおらず、当方もそこにかかわれるのはどうしても11,12月からの農閑期に限定されたのでなかなか歩みは遅かったのですが、やはり経営的にはそんなことではままなりません。幸い最初の数年間は乾燥機を使ったドライフルーツや干し芋などの委託生産の仕事を受けることができ、その期間に現在までにつながる様々なノウハウを吸収することも幸いでした。

そんな中でオリジナル商品も少しずつできてきて、昨年から本格的に自社商品および自社ブランドとして「IROIROITOSHIRO」を押し出して販売を展開してきているところです。

商品に使っている原材料は石徹白産のトウモロコシに限定している「石徹白つぶもろこし」以外のほとんど地域外から購入しているものばかりですが、なるべく郡上市内産や岐阜県内産のものを増やしています。

また、当サユールイトシロのパイプを生かして自然栽培材料を使ったドライみかん(「自然栽培みかん」)や干し芋(「自然栽培干し芋」)なども作り、こちらは商品の希少性もあって昨年は干し芋があっという間に完売したりしました。

 

反面、稼働時期の問題(冬季しか稼働できていない)は依然解決できていません。しかし、各種営業許可も取得し、空調機器や衛生管理体制も整えたこの加工施設をいつでも使えるという条件はなかなかありません。

そこでサユールイトシロとしてはこの加工所の有効活用と維持費捻出、ひいては加工所の持続的な自立経営をサポートし、もちろんサユールイトシロの新機軸としての加工品作りも進めていく方向を進めていきたいと考えています。夏から秋の時期に採れるサユールイトシロ産の農産物による加工品を1品でも増やしていきたいです。

現在はどちらも私(園主)がどちらも前面に出ているので、ハタから見るとその違いが分かりにくいと思われるんですが、、基本的にサユール素材をメインに使った加工品は「サユールイトシロ」として販売しますし、サユールイトシロ以外の石徹白産農産物や地域外から購入した素材を使ったものは加工組合のブランド「IROIROITOSHIRO」として販売しています。

 

どういう方が来てくれるかわかりませんが、できるだけその人の特性や希望を生かせる取り組みをメインにやってもらうことが理想です。今のサユールイトシロは芽の出かけたくさんの可能性があります。どの芽を伸ばしていけるかはパートナーの人とともに相談して決めていければと思います。

自分としてはどれもやりたいのですけど、モチロン!

 

島根県産の自然栽培ゆずを頂いて、サユールイトシロのオレンジチリを使ったゆず胡椒ならぬ『Yuzu Salsa』です。


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