サユールイトシロの目指す新しい形の農

さて、ではサユールイトシロの目指す新しい形の農とは何だ、という話になります。

 

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*サユールイトシロを前面に出した、農にまつわるトータルな取りす組みを行う部門を立ち上げたい

現在のサユールイトシロの野菜の販売は自然栽培専門の販売業者への卸販売がほとんどです。
今後の取り組みとして石徹白ファン、自然栽培ファン、郡上ファンなどへ直接アプローチした販売を広めていきたいと考えています。
販売するものは何も青果物、農産物だけとは限りません。加工品や農家ならではの体験やワークショップなどもその対象となりえます。
また石徹白や郡上内で様々な活動を行っている事業体や団体とのコラボレーションを試みながら、郡上、石徹白ファンを増やしていく取り組みを進めていきたい。

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現在のサユールイトシロの野菜の販売は自然栽培専門の販売業者への卸販売がほとんどです。もちろん自前のWEBショップで個人向けの野菜セットの販売をずっとやっていますが、正直、一人ですべてを動かしている現状ではあまり力を入れることはできませんし、事実そのような形で運営してきました。

 

その一方、サユールイトシロで採れた、自然栽培の野菜を食べたいといってくださる声は常にありました。ありがたいことですが現状WEBショップでのお客さんの大半はこういった長年にわたって当園の野菜ができるシーズンはずっと継続して野菜セットを取ってくださる”超”常連さんが大半を締めています。しかし、最近は特に栽培する品目を絞ってきたこともあり、毎回のセットが同じような内容が続くことが少々心苦しかったりもしました。

 

「もう一人、多品目で少量ずつ栽培してくれるスタッフが欲しい」といつもかんがえていました。多品目少量栽培は手間もかかり、効率も悪くなりがちですが、これまでの販売のラインを維持しながらメインの野菜数種(当園でいえばズッキーニ、ピーマンなど)は安定供給を目指し、直売向けの季節ごとの野菜を少量で多品種に育て上げることに集中できるようにしたいと思います。

 

石徹白は豪雪地帯ですので、野菜を栽培できる期間はとても短く春は4月から農作業が始まり、11月の終わりには雪が降りはじめ、12月までには片づけまで終わらせないといけません。

その短い期間ですが、短いからこそ集中して季節ごとの恵みを提供できるようになれば、きっと多くの人に喜んで受け入れてもらえると思います。

 

農家ですから、農産物を育て販売することは当然なのですが、やはり石徹白の魅力はこの地に来て、この地を直接う体感して、この地で当地の農産物を食べてもらうことが一番わかります。

農産物の栽培のほかにもう一つ、新しい取り組みはこれまでこちらから野菜を送ってきましたが、これからはお客さんにこちらに来ていただく、というものです。

 

僕がサユールイトシロを始めた13年前には考えられなかったことですが、今ではこの石徹白にも週末営業のカフェや平日営業の食堂ができたり、今では全国にファンがいる洋品店があり、もちろん昔からやっている旅館でも最近じゃ養蜂をされたりとしてるし、近々石徹白でモロッコ料理が食べられるゲストハウスをオープンする企みもあります。

 

石徹白大杉や白山中居神社のような古の石徹白と、近年の活気のある石徹白。石徹白の農を切り口にその両方を体感できるイベントを開くこともできるんじゃないかと思います。イベント、といってもそう難しいことではなく、シンプルなことでいいと思います。収穫体験とかの良いとこ取りばかりではなく、農家のリアルな作業、草引き(石徹白流にいうと「けじ取り」)や畑の片づけなんかでもよいと思います。

 

 

もちろん基本は農業生産です。その基本の農業を土台にするからこそ、地に足をつけた郡上、石徹白を紹介できるのだと思います。

 

2年前、ジャガイモ収穫に家族づれで手伝いに来てくれました。


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